書籍『オバケ?』

オバケとは何だろう?

それは、途方もない問いです。オバケを確かに見たぞ、と声高に主張する人もいれば、オバケのようなものを見たのだが……と心許なげに囁く人もいます。古くから世界各地でその姿を絵画に写され、近年では文学、漫画、映画等々にさまざまなかたちで登場するオバケ。

そうして広く人々の知るところとなったオバケは、いまなお日々増殖しつづけているかのようです。暗がりや人気のない場所に、オバケの気配が。一陣の風や揺れる水面に、オバケの痕跡が。正体不明のオバケの存在を、人は感じ取ります。なぜなら、人はオバケが大好きだから!

本書は、2024年7月より東京・立川のPLAY! MUSEUMではじまる展覧会「オバケ?」の公式図録です。同展のために発足した「オバケ研究所」が、各界の第一線で活躍する「オバケ研究員」たちの研究成果をまとめました。

オバケとは何だろう?——この難題に正面から答えることはあえてせず、ただひたすらにオバケを楽しむための一冊。オバケの詩、絵画、絵本、漫画、文学、落語、写真、映画、音楽……さまざまな世界を賑わすおかしみに満ちたオバケたちが、読者のもとへ泣きっ面と笑顔を運びます。

参加作家:ウチダゴウ、ザ・キャビンカンパニー、バーバパパ、ねないこ だれだ、安村敏信、小林千秋、柴田元幸、谷川賢作、大島依提亜、川内倫子、中村真那、堀道広、Allright Graphics、田中康弘、春風亭一之輔、くどうれいん、矢部太郎、今和泉隆行、広松由希子、加藤久仁生、谷川俊太郎、祖父江慎

『オバケ?』
2024年7月22日発売
定価:税込1,980円(本体1,800円)
編集:オバケ研究所
編集:永岡綾、竹下ひかり(ブルーシープ)
編集補佐:岸田安見、大内花梨、草刈千優(ブルーシープ)
アートディレクター:髙田唯(Allright Graphics)、齋藤拓実(rough)
デザインコーディネーター:髙田舞(Allright Graphics)
ブックデザイン:関上麻衣子、齋藤拓実(rough)、山田智美(Allright Graphics)、王睿宇(Company2)
研究所ロゴ:平山昌尚
撮影:鈴木陽介
印刷・製本:株式会社アイワード
仕様:A5、228ページ、並製
ISBN:978-4-908356-63-6

オバケ研究所

「オバケ?」展のために発足した、架空の機関。発足とともに10人を超す優れたオバケ研究員が集い、闊達な研究がなされている。2024年7月には、東京・立川のPLAY! MUSEUM内に建築家・橋村雄一氏の設計により研究所が竣工。本書は、当研究所の船出にあたって、ここまでの研究成果をまとめたものである。

◎展覧会

「オバケ?」
2024年7月13日(土)ー2024年9月29日(日) PLAY! MUSEUM(東京・立川)
ほか全国数カ所に巡回

【取扱店】
全国の書店

【オンライン販売】
Blue Sheep Shop
楽天ブックス
Amazon