junaida展「IMAGINARIUM」、2024年4月から市立伊丹ミュージアムで開催

光も闇も引き連れて 絵筆に灯る 想像と空想
絵本『Michi』『の』『怪物園』のjunaida
400点超の原画 問いかける 小さな物語

『Michi』『の』『怪物園』(すべて福音館書店)など、近年出版した絵本がいずれも話題の画家、 junaida(ジュナイダ、1978-)。ヨーロッパを思わせる謎めいた世界に、細密に描きこまれた人物や背景。鮮やかな色彩の中に、明るさと闇が共存する不思議な世界観が大きな注目を集めています。
「IMAGINARIUM」は、たゆまぬ冒険を続けるjunaida初の大規模個展(巡回展)です。赤や金に彩られた異世界に、絵本原画や一枚絵として描かれた400点超の作品が陳列されます。本展のために描き下ろした作品や、動く怪物たちにも出会いながら、空想世界の全貌を楽しむことができます。

junaida(ジュナイダ)

画家。1978年生まれ。『HOME』(サンリード)でボローニャ国際絵本原画展2015入選、『Michi』『怪物園』(福音館書店)で造本装幀コンクール<児童書・絵本部門>受賞、『怪物園』でIBBY<ピーター・パン賞>受賞など、国内外で高い評価を受ける。近年は絵本の創作を中心に、その活動の幅を広げている。
www.junaida.com

https://www.junaida.com

PLAY! MUSEUMでの展示構成(巡回先は異なる)

第1章「交錯の回廊」

初期作品『TRAINとRAINとRAINBOW』(Hedgehog Books、2011)や三越のクリスマスディスプレイのために描いた作品『HOME』(サンリード、2013)など約50点。

第2章「浮遊の宮殿」

金色のパネルに収めた約110点の絵本原画を展示します。鮮烈な絵本デビュー作となった文字のない絵本『Michi』、すべての文が「の」で連なり循環する絵本『の』、近作『怪物園』と『街どろぼう』の原画、さらには展覧会の描き下ろし作品を、junaida作曲の音楽とともに鑑賞することができます。

第3章「残像の画廊」

ライフワークのように描き続ける宮沢賢治へのオマージュ「IHATOVO」シリーズや、伊坂幸太郎『逆ソクラテス』(集英社、2020)の装画など、物語の挿画や広告のイラストレーションといった多彩な仕事を紹介します。約150点。

第4章「潜在の間」

ミヒャエル・エンデ『鏡のなかの鏡』をオマージュした最新作『EDNE』や、画集『UNDARKNESS』 (Hedgehog Books、2021)など4作品の原画、150点を展示します。junaidaが描く闇の世界の美しさ、不思議さが同居する展覧会のクライマックスです。