2024年11月、92歳で亡くなった詩人の谷川俊太郎は1960年代以降、さまざまな絵描きや写真家と200冊にも及ぶ絵本を作ってきました。ことばあそび、世界のありようを認識する手がかり、ナンセンスの楽しみ、そして生きることの面白さや大変さ、尊さ、死や戦争まで、今日も絵と言葉による表現に挑戦しています。どの絵本にも共通するのは、読み手に対する谷川俊太郎の希望の眼差しです。
展覧会では約20冊の絵本を取り上げ、原画をはじめ、絵や言葉が動き出す映像、朗読や音、巨大な絵巻や書き下ろしのインスタレーション作品などを展示します。絵本の世界から飛び出した、希望とおもしろさに満ちた絵と言葉の広がりを、子どもから大人まで存分に楽しむことができる展覧会です。
「谷川俊太郎 絵本★百貨展」
巡回情報
(終了)2023年4月12日(水)―7月9日(日)PLAY! MUSEUM(東京・立川)
(終了)2023年9月9日(土)―11月26日(日)清須市はるひ美術館(愛知)
(終了)2024年4月27日(土)―6月16日(日)福岡アジア美術館(福岡)
(終了)2024年7月20日(土)―9月16日(月・祝)高松市美術館(香川)
(終了)2024年9月27日(金)―11月24日(日)周南市美術博物館(山口)
2025年1月18日(土)―4月6日(日)新潟県立万代島美術館(新潟)
2025年4月19日(土)―6月8日(日)いわき市立美術館(福島)
2025年7月5日(土)―9月1日(月)愛媛県美術館(愛媛)
2025年10月―12月 市立伊丹ミュージアム(兵庫)
*開催予定は変更されることがあります
谷川俊太郎(たにかわ・しゅんたろう)
詩人。1931年東京生まれ。1952年第一詩集『二十億光年の孤独』を刊行。1962年「月火水木金土日の歌」で第四回日本レコード大賞作詩賞、1975年『マザー・グースのうた』で日本翻訳文化賞、1982年『日々の地図』で第三十四回読売文学賞、1993年『世間知ラズ』で第一回萩原朔太郎賞など受賞・著書多数。詩作のほか、絵本、エッセイ、翻訳、脚本、作詞など幅広く作品を発表している。