書籍『エルマーのぼうけん展』

今日も出かけよう、新しいぼうけんの旅へ

しま模様のかわいらしいりゅう、リボンを結んでご満悦のライオン、にんまりとキャンデーをしゃぶるワニ……思い浮かべるだけで、ワクワクがよみがえってきませんか? そう、『エルマーのぼうけん』のワンシーンです。

1948〜51年にアメリカで出版された『エルマーのぼうけん』『エルマーとりゅう』『エルマーと16ぴきのりゅう』の3部作は、今も愛され続ける幼年童話の金字塔。作者は執筆当時20代だったルース・スタイルス・ガネット、挿絵は作者の継母であるルース・クリスマン・ガネットが手がけました。渡辺茂男が訳した日本語版もまた、累計700万部を誇ります。

本書は、日本初の展覧会「エルマーのぼうけん」展(2023年7月15日―10月1日 PLAY! MUSEUMほか)の公式図録です。3部作の原画約130点を収録し、その巧みな筆致を綿密に再現しました。物語の誕生秘話や制作プロセス、まもなく100歳を迎える作者の人柄を伝えるテキストも。ガネット母娘の描く、勇気と思いやりとユーモアにあふれたシーンの数々は、子どもはもちろん、かつて子どもだった大人をもあたたかく包み込みます。

ページをめくればそこに、あのやさしい世界が広がっています。りゅうの背にふわりと乗って出かけましょう、ぼうけんの旅へ!

2023年7月24日発売
定価:税込2,420円(本体2,200円+税10%)
仕様:B5変形、上製、192ページ
編集:永岡綾
編集補佐:勝又七海(ブルーシープ)
デザイン:岡崎由佳、三宅瑠人
印刷・製本:シナノパブリッシングプレス
ISBN:978-4-908356-45-2

Ruth Stiles Gannett ルース・スタイルス・ガネット
1923年、ニューヨーク生まれ。幼いころからお話を考えるのが好きで、22歳のときに書きはじめた 『エルマーのぼうけん』 を1948年に出版。同年、当時ニューベリー賞と並んで権威のあったニューヨーク・ヘラルド・トリビューン春の児童図書賞を受賞し、翌年にはニューベリー賞オナーブックにも選ばれた。シリーズ3巻は世界的なベストセラーとして現在も愛されつづけている。

Ruth Chrisman Gannett ルース・クリスマン・ガネット (1896-1979)
カリフォルニア生まれ。カリフォルニア大学バークレー校、アート・スチューデンツリーグ・オブ・ニューヨークで学び、 挿絵画家として活躍。 「わたしのおかあさんは世界一びじん」でコルデコット賞を、 『ミス・ヒッコリーと森のなかまたち」 でニューベリー賞を受賞。1931年にルイス・スタイルス・ガネットと再婚し、 継娘による 「エルマーのぼうけん」 シリーズの挿絵を手がけた。

渡辺茂男 わたなべしげお (1928-2006)
静岡生まれ。慶應義塾大学卒業。米国留学、ニューヨーク公共図書館児童室勤務、慶應義塾大学教授を経て、 児童書の翻訳と創作に専念。創作に『しょうぼうじどうしゃ じぷた』 『もりのへなそうる』 、翻訳書に 「エルマーのぼうけん」 シリーズ、 『どろんこハリー』(いずれも福音館書店) など多数。ユネスコ、IBBY国際児童図書評議会など、子どもの本を介した国際交流にも尽力した。

展覧会
「エルマーのぼうけん展」

2023年7月15日(土) – 10月1日(日)PLAY! MUSEUM(東京・立川)
その後、2024年夏頃まで全国数会場を巡回

撮影:高橋マナミ

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