「大どろぼうの家」2025年7月からPLAY! MUSEUM(東京・立川)で開催

PLAY! MUSEUMが大どろぼうの家になる?

大どろぼうとは一体だれなのか! 

来場者が主役になる、エタテインメント型の展覧会

「大どろぼうの家」ティザービジュアル © Maiko Dake

2025年の夏休み期間は、<どろぼう>をテーマに、大人も子どもも主役になって参加できる、没入体験型のエンターテインメント「大どろぼうの家」展を開催します。許されざる罪人でありながらも、古今東西の物語に数多く描かれてきた「どろぼう」。超人的な能力者として、謎めいたヒーローとして、時にはおっちょこちょいで親しみのある存在として、人はどろぼうに憧れ、惹かれてしまうのはなぜでしょう。

本展は、最後の盗みに出て留守中の、かの有名な「大どろぼう」の家に来場者が忍び込むという設定で構成した、来場者が主役の展覧会です。回廊、応接室、隠し部屋など8つの部屋に分けられた展示室には、どろぼうの肖像画や変装道具、さらには著名作家たちの美術品のほか、星、靴下など謎が謎を呼ぶコレクションが並びます。来場者は無事に大どろぼうの家から抜け出て、この家に住む大どろぼうの正体を突き止めることができるでしょうか。新井風愉、伊野孝行、嶽まいこ、幅允孝、張替那麻、名久井直子、ヨシタケシンスケら各ジャンルの豪華なキャストが贈る、どろぼうや人間の不思議さ、おもしろさを、新しい没入体験と共に楽しめる展覧会です。

みどころ

① PLAY! MUSEUMが大どろぼうの家になる  
② 展覧会を作る豪華キャスト  
③ 4冊のどろぼう書籍と、オリジナルグッズの販売

PLAY! MUSEUMが大どろぼうの家になる

「大どろぼう」の家は8つの部屋で構成されます。展示物には部屋ごとの特徴があり、趣味やしつらえも異なる様子に気づきます。大どろぼうの家の主は1人ではなく、たくさんいるのでしょうか?

展示構成

1. 【緑の回廊】 古今東⻄のどろぼうの肖像画約15点と⼭盛りの⾦貨《絵・伊野孝⾏》
2. 【⻘の応接間】 専⾨書、変装道具、引退を決意した秘密《ブックディレクション・幅允孝》
3. 【⾚の隠し部屋】 祖⽗、⽗、孫の3世代が集めたどろぼうに関する⼤量の資料やグッズ、絵本
4. 【⽩の⼩部屋】 酒井駒⼦、さくらももこらの美術品コレクション
5. 【銀の庭】 宇宙にあこがれたどろぼうが盗んだ⾕川俊太郎の詩
6. 【⿊の壁】 暖かい家を作るためにカラスが集めた⽚⽅だけの靴下コレクション
7. 【トリコロールの廊下】 盗まれたヨシタケシンスケが描いた絵本の原画
8. 【光の蔵】 無数のガラクタと不可能なミッションに挑戦《ディレクション・新井⾵愉》

緑の回廊

江戸時代に浄瑠璃や歌舞伎などで演じられた伝説的な大どろぼう「石川五右衛門」、かのモナ・リザを盗んだ男として知られるイタリアの「ペルージャ」。ドイツの児童文学作品でコショウピストルを響かせる「ホッツェンプロッツ」、絵本でお馴染みの「すてきな三にんぐみ」。ラテン語で泥棒の異名をもつ恐竜「ラプトル」まで。大どろぼうから依頼をうけたという設定で、イラストレーターの伊野孝行が、古今東西の大どろぼうの肖像画を15点、ユーモアたっぷりに描き、回廊を飾ります。

【青の応接間】

大真面目な大どろぼうは、建物や鍵の構造、警備システムの抜け道、身体の可能性など、様々なことを本から学びました。応接間の本棚には蔵書がずらりと並び、変装道具も飾られます。目を凝らせば、大どろぼうが引退を決めた理由にも気づくかもしれません。「青の応接間」のディレクションはブックディレクターの幅允孝が担当します。

「青の応接間」絵・コジマユイ

【銀の庭】

宇宙にあこがれていたロマンチストの大どろぼうが、谷川俊太郎の訃報を聞き、宇宙や星をめぐる15の詩を盗み出し、庭を飾りました。谷川俊太郎の詩の朗読と谷川賢作による音で構成するインスタレーション「銀の庭」です。

「銀の庭」絵・コジマユイ

【トリコロールの廊下】

引退を決めた大どろぼう。後継者を育てるための絵本を作ろうと考え、著名な絵本作家を盗み出すことにしました。ヨシタケシンスケさんに白羽の矢を立てた大どろぼうは見事にヨシタケさんを盗み出し、「どろぼうを育てる絵本」を描く指令を出します。ところがヨシタケさんは予想を裏切る絵本を作り、大どろぼうを感服させました。展覧会では、大どろぼうのコレクションのひとつになった、絵本の原画を展示します。ヨシタケさんが絵本に込めたメッセージとは?

【光の蔵】

大どろぼうの家の奥にある「光の蔵」には、大どろぼうの偏愛品やガラクタが大切に展示され、さらにはどろぼうを目指す子どもたちが訓練に励むどろぼうジムがあります。赤外線が張り巡らされたお宝に、来場者は近づくことができるのでしょうか。空間のディレクションは新井風愉が担当しました。

「光の蔵」絵・コジマユイ

② 展覧会を作る豪華キャスト

本展では絵本作家、イラストレーター、建築家、アートディレクター、映像作家ら各ジャンルから多数のクリエイターが参加します。「どろぼう」をテーマに、新作の絵画やインスタレーション、体験型の展示が揃います。

「大どろぼうの家」制作 参加クリエイター  
・名久井直子(アートディレクター)
ー会場アートディレクション
・嶽まいこ(イラストレーター)
ービジュアル制作
・張替那麻(建築家)
ー会場デザイン
・伊野孝行(イラストレーター)
ー「緑の回廊」肖像画制作
・幅允孝(ブックディレクター)
ー「青の応接間」ブックディレクション
・ヨシタケシンスケ(絵本作家)
ー「トリコロールの廊下」絵本描き下ろし
・新井風愉(映像作家)
ー「光の蔵」ディレクション

展示協力(大どろぼうコレクション)
大曽根俊輔(乾漆彫刻家)
岡本香音(映像作家)
加賀美健(現代美術作家)
鹿児島睦(陶芸家・アーティスト)
酒井駒子(絵本作家)
櫻井翔(歌手、俳優、作詞家)
さくらももこ(漫画家)
ZAZY(芸人)
谷川賢作(作曲家)
谷川俊太郎(詩人)
堤大介(アニメーション監督・トンコハウス)
tupera tupera(絵本作家)
とにかく明るい安村(芸人)
矢部太郎(芸人・漫画家)
野性爆弾 くっきー!(芸人)
山本太郎(ニッポン画家)

③ 4冊のどろぼう書籍と、オリジナルグッズの販売

4冊のどろぼう書籍

①『まだ大どろぼうになっていないあなたへ』  
著・ヨシタケシンスケ 訳・大どろぼう 1200円 (税別)  
大どろぼうに盗まれたヨシタケシンスケが描いたどろぼうの絵本。 
詳しくはこちら

②『星たち 谷川俊太郎詩集 選 大どろぼう』 
詩・谷川俊太郎 写真・前康輔 1,800円(税別、予価) 
大どろぼうが盗み出した谷川俊太郎の15の詩と、主人不在の家の中の撮り下ろし写真で構成。 

③『大どろぼうの家 文・絵 大どろぼう』  
文・草刈大介、永岡綾 絵・コジマユイ 1,200円(税別、予価)
展覧会を構成する8つの部屋を描いた物語。 

④『どろぼうたち 編 大どろぼう』 
解説・鈴木智彦 絵・伊野孝行 1,200円(税別、予価)
古今東西のどろぼうの紹介と、「人はなぜ、どろぼうに惹かれるのか?」を問う論考 

*いずれもブルーシープ刊

どろぼうモチーフのオリジナルグッズ

どろぼうモチーフのオリジナルグッズ

ヨシタケシンスケの新作絵本から生まれたオリジナルグッズをはじめ、「どろぼう」に関連するユーモアあふれる楽しいアイテムが多数並びます。
※デザインはイメージです。変更になることがあります。

「大どろぼうの家」

会期:2025年7月16日(水)〜 9月28日(日)無休
開館時間:10:00-18:00(入場は17:30まで)
入場料:一般1,800円/大学生1,200円/高校生1,000円/中学生600円/小学生600円
*当日券で入場できます。土日祝および混雑が予想される日は事前決済の日付指定券(オンラインチケット)を販売します

◯割引制度(併用不可)
①[立川割]一般 1,200円/大学生700円/高校生600円/中学生400円/小学生400円
*立川市在住・在学を確認できる免許証、学生証等をご提示ください
②[障害者割引]障害者手帳をご提示の方とその介添人1名は半額
③[PLAY! 割]PLAY! PARKのレシートをPLAY! MUSEUMでご提示いただくと、当日に限り「一般」のみ当日券を200円引きで購入できます(オンライン購入不可)

*いずれも税込
*未就学児無料