絵本『すきのあいうえお』

「美しいより、おもしろく。意味があるより、おもしろく」。

こんなキャッチフレーズで全国を巡回中の「谷川俊太郎 絵本★百貨展」のために、詩人の谷川俊太郎と写真家の田附勝が絵本を作った。本のテーマは「すき」。谷川がすきなもの、すきな言葉を、「あ」から「ん」まで順にあげていき、田附が日本全国を旅して写真を撮った。

「すき」は、谷川俊太郎がすきな言葉の一つ。本や詩集のタイトルにもたびたび登場する。「すき」は、誰もが自由に思い、表明することのできる、明るく肯定的な感情だ。「あ」から「ん」までの、谷川と田附が表すさまざまな「すき」を見ていると、生きるパワーと、未来への希望が体を満たす。

「すきのあいうえお」をみんながやったらいいね、と谷川はいう。自分の「すき」を言葉にしてみると、ああそうか、と、忘れていた自分を発見する。そして嬉しくなって、自分のことがすきになる。『すきのあいうえお』はそんなことを提案する、おもしろい本だ。

2023年12月15日発売
定価:税込2,200円(本体2,000円+税10%)
仕様:B5、上製、106ページ
文:谷川俊太郎
写真:田附勝
説明文:草刈大介
企画・構成:林綾野
進行:佐藤万記、森本美乃里(ブルーシープ)
ブックデザイン:有山達也
印刷・製本:シナノパブリッシングプレス
ISBN: 978-4-908356-49-0

谷川俊太郎(たにかわしゅんたろう)
1931年生まれ。詩集『二十億光年の孤独』、絵本『ことばあそびうた』、訳書『マザー・グースのうた』ほか著書多数。希望の眼差しをもって、言葉を中心とする表現に挑み続ける詩人。

田附勝(たつきまさる)
1947年生まれ。2012年に『東北』で第37回木村伊兵衛写真賞を受賞。社会で見過ごされてしまうものに突き動かされ、写真のテーマとして撮影を続けている写真家。

展覧会
「谷川俊太郎 絵本★百貨展
2023年9月9日(土)– 11月26日(日)清須市はるひ美術館(愛知)
2024年4月27日(土)– 6月16日(日)福岡アジア美術館
*以降、2025年まで全国数会場を巡回予定

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