
会場(会期):
東京ステーションギャラリー(2019年4月27日−6月16日)
伊丹市立美術館・伊丹市立工芸センター(2019年9月7日−10月20日)
岐阜県現代陶芸美術館(2020年6月6日−8月16日)
久留米市美術館(2020年7月18日−9月6日) ※開催中止
新潟県立万代島美術館(2020年10月10日−12月6日)
主催:開催美術館
企画制作:
エスポー近代美術館(EMMA, Espoo Museum of Modern Art)
タピオ・ヴィルカラ ルート・ブリュック財団(Tapio Wirkkala Rut Bryk Foundation)
ブルーシープ
フィンランドを代表する芸術家、ルート・ブリュック。名窯アラビアの専属アーティストとして長年にわたり活動し、20世紀半ばに世界を魅了した、北欧デザイン・工芸ブームの一翼を担いました。初期には、幼き日の想い出や日常の様々な光景を陶板に表し、そのノスタルジックな描写や艶やかな釉薬の表現が注目を集めます。次第に作品は幾何形体へと移行していき、モティーフも自然などのより広大なものへの変化がみられました。後期になると、タイルを集積させて大画面を構成するスタイルが確立され、それらは市役所や銀行など公共空間をも彩っていきます。
本展は陶器、テキスタイル、版画などおよそ200点の作品を通じて、ブリュックの創作の軌跡をたどる、日本で初めての回顧展です。工芸やデザインといったジャンルに縛られることなく、自由な発想と豊かな色彩感覚で独自の世界を生みだし続けたブリュック。日々の暮らしに向けられた温かな眼差しや、ダイナミックな作風の変遷をお楽しみください。




▼クリエイターのインタビュー、関連書籍やグッズのメイキングなども余すことなく伝えた
展覧会の特設サイト
https://rutbryk.jp/
▼展覧会関連プロジェクト「蝶のはばたき」
映像「鹿児島睦さんと一緒にブリュック展を見よう!」
ルート・ブリュック
1942年より、アラビア製陶所・美術部門の専属アーティストとして活動。版画の技法を応用して独自の釉薬や型の技術を開発し、51年のミラノ・トリエンナーレでグランプリを受賞。60年代からタイルピースを組み合わせた抽象的で立体的な作品へと移行し、市庁舎、銀行、大統領邸などの大型インスタレーションを手がけた。
書籍
書籍『はじめまして、ルート・ブリュック』
フィンランドを代表する知られざるセラミック・アーティスト、ルート・ブリュック。
日本ではじめてブリュックを紹介するビジュアルブックです。
1「蝶」皆川明 / 2「母と子」マーリア・ヴィルカラ /3「響きあうもの」酒井駒子/ 4「模様」鹿児島睦 /5「色」志村ふくみ、志村洋子/ 6「時」葛西薫 /7「空間」成相肇/ 8「アイス・フロウ」 /9「ルートとタピオ」前田景、今村玲子
















税込2,200円(本体 2,000円+税)
ブルーシープ刊
詳細はこちら
展覧会図録『ルート・ブリュック 蝶の軌跡』
最初期の絵付け(1940年代)、「蝶」「鳥」「母子」「建物」のシリーズ(1950年代)、そしてタイルを組み合わせた抽象的なモザイク(1960~80年代)まで、約180点のセラミック作品を中心に、日本巡回展の内容を完全収録した内容です。
A4サイズの大ぶりな判型で、釉薬や図柄のニュアンスまでしっかり伝わり、展覧会の鑑賞体験そのものを一冊に閉じ込めたイメージです。
目次
・ポートレート
・「蝶の軌跡ルート・ブリュックの作品と人生」(ヘンナ・パウヌ)
・「『あわい』への眼差しルート・ブリュック創造の軌跡」(山口敦子・岐阜県現代陶芸美術館)
・展覧会「ルート・ブリュック蝶の軌跡」
I 夢と記憶
II 色彩の魔術
III 空間へ
IV 偉業をなすのも小さな一歩から
V 光のハーモニー・資料
・「陶器が輝くわけ後期ルート・ブリュックの作品について」(成相肇・東京ステーションギャラリー)
・作品リスト
・年譜












税込3,300円(本体3,000円+10%)
ブルーシープ刊
版元在庫切れ、少し傷のある「訳あり本」のみオンラインで販売中
グッズ





Courtesy of Tapio Wirkkala Rut Bryk Foundation / EMMA – Espoo Museum of Modern Art
