書籍『はじめまして、ルート・ブリュック』

フィンランドを代表する知られざるセラミック・アーティスト、ルート・ブリュック。日本ではじめてブリュックを紹介するビジュアルブックです。

ルート・ブリュックは、1942年からアラビア製陶所の美術部門に所属。愛らしい陶板から公共建築の大型壁画まで、約50年にわたり多彩な作品を生み出しました。来年4月、東京ステーションギャラリーで、日本初の大規模展が巡回をスタートするのに先駆け、ブリュックの代表作やフィンランドのラップランド地方を撮りおろした写真をふんだんに収めたビジュアルブックです。

蝶、鳥、夢、色、形、空間など、ブリュックを読み解く9つのエッセンスで章立てを構成。知られざるアーティストの多層的で豊かな魅力に、日本を代表するクリエイターたちの言葉から紡ぎ、美しい色と詩情をたたえた作品世界へと誘います。ムーミンやマリメッコのカラフルでかわいらしい世界とは一味違うフィンランドに触れる1冊です。

1「蝶」皆川明 / 2「母と子」マーリア・ヴィルカラ /3「響きあうもの」酒井駒子/ 4「模様」鹿児島睦 /5「色」志村ふくみ、志村洋子/ 6「時」葛西薫 /7「空間」成相肇/ 8「アイス・フロウ」 /9「ルートとタピオ」前田景、今村玲子

定価:税込2,200円(本体2,000円+10%)
編集:今村玲子、kukkameri(新谷麻佐子、内山さつき)
協力:エスポー近代美術館、タピオ・ヴィルカラ ルート・ブリュック財団
ブックデザイン:前田景
印刷・製本:シナノ印刷
仕様:A5変形、208ページ、コデックス装
ISBN:978-4-908356-05-6

ルート・ブリュック(Rut Bryk, 1916-1999)

アラビア製陶所・美術部門のアーティストとして、セラミックを中心に、テキスタイル、パブリックアートなどを制作。1951年のミラノ・トリエンナーレでグランプリを受賞し、世界的に活躍。ロマンチックで具象的な前期から、抽象的で力強い表現の後期へと移行する作風の変遷が見どころ。夫は世界的デザイナーのタピオ・ヴィルカラ。世界各国を旅し、イタリアやアメリカの都市、夏に滞在したラップランドなど、その場所の風景や自然に着想を得た。

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